こんにちは!東京の美味しいヴィーガン料理を紹介するメディア【スマベジ】です。今回は、今盛り上がっている代替肉最前線!
新作の植物性ミンチ肉食べくらべレポです。
代替肉とは?

代替肉とは、今世界で注目されている既存の肉に変わるタンパク質食材のこと。
大きく分けて大豆やえんどう豆などから作られる植物肉と、肉の細胞を培養させて作る人工肉(培養肉)があります。
人工増加によるタンパク質不足や畜産による環境負荷の観点から、今注目されています。アメリカではビヨンドミートやインポッシブルフーズなどが有名で、マクドナルドやスターバックスなどの大手チェーン店も採用されています。
2社以外にもたくさんのベンチャー、スタートアップが生まれていて多額の資金調達に成功。代替肉の注目度は年々上がっていて世界市場は2020年で2572億円とも言われています。
「代替肉」の世界市場は2572億円に、国内では植物由来肉を使用した新商品が続々登場
日本でも2020年頃から大手食肉企業の伊藤ハム、プリマハム、日本ハム、丸大食品などが参入を始めています。
国内のベンチャー企業では、DAIZ、ネクストミーツ、染野屋、グリーンカルチャーなどが独自の植物肉を開発しています。乾燥タイプの大豆ミートは昔からありましたが、今開発が盛んなのはお肉と同じように使える「生」タイプです。
今回は、今日本で手に入る3つの挽肉タイプの代替肉、植物肉を食べ比べてみます。
代替肉、植物肉を手掛けるフードテック3社
今回ご紹介するのは、この3つ。

グリーンカルチャー、オムニミート、染野屋
順番にご紹介していきます。
オムニミート(オムニフーズ)香港
オムニミートは香港のフードテック企業 OmniFoods(オムニフーズ)によって開発されました。ビヨンドミートやインポッシブルフーズが牛肉の代替肉に取り組んでいるのに対し、オムニミートは豚肉の代替肉として発売され、中国のサブウェイなどですでに導入されています。日本には2020年の春に上陸しました。
オムニミートはどこで買える?

オンラインではアリサンやかるなぁから購入できます。
実店舗ではこだわりややナショナル麻布などで購入できます。
冷凍コーナーで売っています。
オムニミートの見た目

冷凍なので、流水解凍や自然解凍して使います。
袋から出したオムニミートの見た目はこんな感じ。
かなり、水分量が多くべちゃっとした食感です。
オムニミートの原材料

オムニミートの原材料:植物たんぱく(大豆たんぱく、えんどう豆たんぱく、米たんぱく、しいたけ)、酵母エキス、マルトデキストリン、じゃがいも澱粉、砂糖、食塩、麦芽抽出物、ブドウ糖・増粘剤(メチルセルロース)、香料、着色料(ビートレッド)
内容量:230g
値段:590円(税別)
栄養成分表示(100gあたり)/65kcal たんぱく質12.5g 脂質 0.7g 炭水化物2.2g
ソミートプラントベースミンチ(染野屋)日本
江戸時代から続く豆腐屋の染野屋は、数年前から大豆を使った代替肉の開発に取り組んでいます。唐揚げやあぶり焼きと行った商品を発売していましたが、2021年2月1日にミンチタイプの植物肉を開発、発売しました。
ソミートプラントベースミンチはどこで買える?

染野屋のオンラインショップやAmazonから購入できます。冷凍なので送料は少し高くなります。冷蔵庫で解凍してから使いました。
ソミートプラントベースミンチの見た目

ソミートプラントベースミンチは一般的な挽肉のような見た目になっています。
お肉より、水分量は少なそう。ちょっとパサっとした見た目に見えます。
ソミートプラントベースミンチの原材料

ソミートプラントベースミンチの原材料:植物性たん白(大豆、小麦を含む、米国、ブラジル製造)、米油、グルテン/増粘剤(メチルセルロース、増粘多糖類、加工澱粉)アカビート色素、カカオ色素(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
内容量:200g
値段:520円(税別)
栄養成分表示(100gあたり)/ エネルギー181kcal たんぱく質 19.7g 脂質 8.9g 炭水化物 4.3g 食塩相当量 0.0g
グリーンミート(グリーンカルチャー)日本
グリーンカルチャーは2011年よりベジタリアン食品を販売する会社としてスタートし、近年は植物肉の開発に力を入れています。
グリーンミートはどこで買える?

今回は、まだ発売していない新作の植物肉を特別に提供していただきました。
この植物肉は現在クラウドファンディングに挑戦中です。
植物肉でサスティナブルな未来を作りたい!弱小ベンチャーの挑戦!
このクラウドファンディングで購入することができます。
また、クラウドファンディングが成功すれば、4月以降都内の飲食店で提供できるよう準備中とのことです。
グリーンミートの見た目

染野屋よりはもう少しピンクがかっているように感じます。
3つの中では最も挽肉の見た目に近いかも。
グリーンミートの原材料

グリーンミートの原材料:食用植物油脂、粒状植物性たん白、粉末状植物性タンパク、香辛料、酵母エキス/増粘剤(メチルセルロース)調味料(アミノ酸等)・色素(ビーツジュースパウダー)(一部に大豆を含む)
内容量:250g
値段:–
栄養成分表示(100gあたり)/ エネルギー235kcal たんぱく質15g 脂質 17.53g 炭水化物 6.5g (計算値)
オムニミート、ソミート、グリーンミートを成分で比較
オムニミートの原材料:植物たんぱく(大豆たんぱく、えんどう豆たんぱく、米たんぱく、しいたけ)、酵母エキス、マルトデキストリン、じゃがいも澱粉、砂糖、食塩、麦芽抽出物、ブドウ糖・増粘剤(メチルセルロース)、香料、着色料(ビートレッド)
ソミートプラントベースミンチの原材料:植物性たん白(大豆、小麦を含む、米国、ブラジル製造)、米油、グルテン/増粘剤(メチルセルロース、増粘多糖類、加工澱粉)アカビート色素、カカオ色素(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
グリーンミートの原材料:食用植物油脂、粒状植物性たん白、粉末状植物性タンパク、香辛料、酵母エキス/増粘剤(メチルセルロース)調味料(アミノ酸等)・色素(ビーツジュースパウダー)(一部に大豆を含む)
オムニミートはいろんな植物タンパクを混ぜているんですね。ソミートは大豆と小麦、グリーンミートは大豆のみ?。みる限り。
ソミートが米油、グリーンミートが植物油脂を使っているのに対し、オムニミートは油脂を使っていない。油脂入ってないんだあ。。。
色素はビーツ由来なのは共通していますね。
オムニミート、ソミート、グリーンミートを表で比較

表で比較してみるとこんな感じ。
オムニミートのカロリーや脂質の低さに驚くんですが、多分めっちゃ水分多いからだと多います。逆に水分少ないと感じたソミートはタンパク質量めちゃ多いですね。脂質は結構差がありますね。
豚挽肉が221kcal、たんぱく質18.9g、脂質15.1g、炭水化物0g
らしいです(このサイトより引用)
脂質が意外と同じくらいなんですね。
カロリーで考えればオムニミート3.5倍食べられますね。
オムニフーズ、染野屋、グリーンカルチャーの代替肉を食べ比べ!

スプーンですくって並べてみました。
並べると違いがわかりやすいですね。
オムニミートが一番水分量が多く、べちゃっとしていて、染野屋はパサっとした感じ、色もうすめ、グリーンカルチャーは染野屋よりは柔らかくよりピンクに見えます。

特に味付けはせず、焼いてみました。
油を薄めにひいたのですが、全部くっつきまくったので、油は多めの方が良いかもしれません。

焼けたものがこちら。焼くとあんまり違いが分からなくなりますね。
食べてみた感想

オムニミート:ほんのり味があってこのままでも美味しい。
焼き目の風味がお肉の風味感がある。水分量があるのでジューシー。
油脂が全然ないとは全然感じませんね。
あっさりした味で鳥のミンチや豚のミンチに近い感じ?
ソミート:このままだと味が無い。オムニに比べるとパサつく感じ。
加工して食べるのに向いてそう。
グリーンミート:ソーセージのような香辛料の味がほんのりして、焼いただけでも美味しい。豚や牛のハンバーグに近い感じ?
肉そのものをあんまり食べたことがない人の感想なので曖昧で申し訳ない。。。
(致命的)
なのですが、明確に違いがあるなと感じました。
まとめ
3つ食べてみて感じたのは
①個性ある
②全部美味しい
ということ。
オムニミートは薄味が付いているので、あまり濃い味付けをしなくても美味しく食べられそう。鶏つくねとか鶏団子鍋とかにしたら合いそう。小籠包とか。
ソミートは全く味がついてないので、そのままだと食べにくいのですが、逆に加工の幅が広いなと思いました。味付け次第でいろんな料理に使えそう。油分が少ない感じがしましたが、後から足すこともできますもんね。
業務用とかでも使い勝手が良さそうです。
グリーンミートは、香辛料的なのが入っているので焼くだけでも普通に美味しいです。ハンバーグなどにするのが向いてそう。逆に和風な味付けには向いてないかも?って思いました。
それぞれ違いはありますが、どれも美味しい。
違いをわかって使えばお料理の幅も広がりそうです。
これからどんどん人気になってくるだろう代替肉。
味もどんどん進化しています!オンラインでも購入できるので是非試してみてください。
他の代替肉が気になる人はこちらも是非!
この記事で紹介しているナチューリにも生ミンチタイプがあります。

加工食品系ですが、台湾のベジファームの大豆ミートもクオリティ高いですよ!
